鳩の被害/2015.08.04
剣山の上に巣?収まらない鳩の被害
剣山による鳩との攻防
※本記事での鳩とはドバトの事を示します。
鳩を近寄らせないための対策には、いくつかの方法があります。その中でも比較的手軽なものが、剣山を使った対策です。
一般的な剣山は華道などに使われるもので、土台から細い針が何本も突き出ています。鳩対策で利用する剣山も同じく針が突き出ているものですが、華道などで利用する剣山よりは針が太く、大きなものです。剣山を鳩が留まる場所に置いておくことで、留まる場所をなくすことができます。
しかし、鳩は場所に対する執着心がとても強い生き物であるため、絶対にここだと決めた場所には多少の障害など関係なしに留まります。それがたとえ剣山であっても、隙間を見つけて留まったり、場合によっては剣山の上にわざわざ物を置いて巣を作ってしまうことも。
■剣山の種類
どの剣山にも、鳩の殺傷能力はありません。
それは、鳥獣保護法により鳩への危害を加えることはできず、鳩を傷つけないような構造の剣山になっているからです。
現在、剣山の素材は、大きく分けて2種類あります。
樹脂製の剣山
1つは樹脂製の剣山で、ホームセンターなどで比較的安価に購入することが出来ます。軽量で柔らかく扱い易いため、最初に対策を考える人はこれを使うことが多いのではないでしょうか。
金属製の剣山
もう1つはステンレスなどの金属製の剣山です。耐久性が高く経年劣化しにくく、
剣山にはまっすぐのものや折れ曲がっているものなど、形や大きさによっていくつか種類があります。
効果的な剣山を選ばなければ、前述したように剣山の上に巣を作られてしまうこともあります。そのため、剣山を設置する場合はこれらの中から何を選ぶのかが重要となります。
■剣山を選ぶ基準
剣山を選ぶ際に最も着目すべきことは、鳩が留まりにくい材質かどうかということです。鳩対策には留まることを防ぐものと侵入することを防ぐものの2種類ありますが、剣山は留まることを防ぐ鳩対策です。そのため、留まらないことを最優先で考えなければなりません。
留まりづらいということを考えると、樹脂製の剣山はその効果が疑問視されます。素材自体が柔らかく、先端が丸くなっているものも多く鳩にとってはそれほど脅威にはならず、樹脂製剣山の上に留まったり、巣を作るといったケースもあります。
一方ステンレス製の剣山は強度が高く、折れ曲がり難いことが特徴です。ただし、ステンレス製の剣山を選ぶ際も、剣山の長さや角度、留まり難さなど、種類は様々ですので状況や状態に応じたものを選び、設置箇所も状況に応じた場所に正しく設置する必要があります。
■施行の際の注意点
剣山は設置効果が薄いという意見もありますが、きちんと設置すればその効果を十分に発揮することができます。剣山を設置するときに最も注意しなければならないことは、隙間なく設置するということ。
剣山と剣山の間や、剣山と壁などとの間に隙間があると、その隙間に鳩が留まってしまいます。そこに巣を作られると、剣山が逆に鳩の巣を守ることにもなります。こういったことを防ぐためにも、鳩が留まるスペースを作らないようにしましょう。
剣山は市販品だけでも様々な種類があるため、隙間なく設置する際にはどう設置するべきか、どこに設置するべきかなどわからないことも多いかもしれません。そういった場合には十分な効果が得られないこともあるので、業者に依頼することも検討しましょう。
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