鳩対策/2024.11.06
カラスにお困りの方!鳥害対策のプロが対策・駆除について徹底解説します!
カラスは、日本全国で非常に身近な存在ですが、身近な分、被害も深刻です。特にゴミを荒らす、鳴き声がうるさい、糞の被害など、さまざまな問題を引き起こします。多くの方は、カラスの被害を実感しているものの、どのように対策すべきか分からずに悩んでいるかもしれません。
今回は、そんなカラスの生態や被害を詳しく解説し、プロ目線で効果的な対策方法をご紹介します。
カラスってどんな鳥?
カラスは、日本全国に広く分布し、特に「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」がよく知られています。しかし、これ以外にも「ミヤマガラス」や「ワタリガラス」などの種類が存在します。ミヤマガラスは寒冷地に多く、ワタリガラスは主に海外で見られますが、いずれもカラスの仲間です。これらの種類はそれぞれの環境に適応しており、その行動や習性は異なるため、カラス対策を行う際には生息するカラスの種類に注目することが重要です。
カラスは昔から日本人にとって身近な鳥
カラスは、古代から日本の文化や伝説に登場する身近な鳥です。たとえば、八咫烏(やたがらす)として神話や歴史の中で重要な役割を果たしてきました。一方で、日常生活においてもカラスは非常に馴染み深く、都市や農村部のどちらにも生息しています。特に、都市部ではゴミを漁ったり、鳴き声で騒音を引き起こすなど、問題を抱えた存在として知られています。
カラスの生態
カラスは非常に知能が高く、環境に適応するための工夫をすることで知られています。特に日本でよく見られる「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」は、それぞれ都市部と農村部に適応しています。
まず「ハシブトガラス」は大都市に多く、ゴミ捨て場で食べ物を探したり、複雑な環境で餌を効率よく見つける能力が優れています。また巣作りや食べ物の確保に対して非常に積極的で、繁殖期には攻撃性が増し、巣の近くを通る人に対して後頭部を攻撃することがあるため、注意が必要です。また、いたずら好きな一面もあり、キラキラしたものや虫、金属片などを隠す習性があるのも特徴です。さらに、建物の耐火被覆をつついて剥がすといった被害も報告されています。
「ハシボソガラス」は「ハシブトガラス」よりやや小さい体躯で、都市部よりも郊外 (田園地帯、農耕地、河川など開けた場所)に多く見られます。落葉広葉樹やマツなど明るい樹枝上に巣を作り、巣の位置は開放的でやや低い場所を好みます。
「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」の共通点と違い
「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」には共通する特徴がいくつかあります。どちらも農村部や郊外に多く生息し、木や鉄塔、看板などに巣を作ることがあり、巣作りの際は寝床と巣を別々に作るのが特徴です。また、繁殖期は4月から7月で、メスが卵を温め、オスがエサを運ぶ役割を担います。さらに、巣のテリトリーに入ると後頭部を狙って攻撃することがあり、攻撃的になることが共通していますが、「ハシボソガラス」は「ハシブトガラス」との食の違いから鳩などを襲いにくいという特徴があります。
カラスは共に雑食製ですが、「ハシボソガラス」は果実などを好み、「ハシブトガラス」は肉食を好みます。また、知能が高く、基本的に群れで行動するため、協力的な性格を持っています。
カラスは集団で行動することが多く、特に繁殖期には仲間と協力しながら巣を守ります。人や動物に対して威嚇行動を取ることもあり、攻撃的になることがあるため、繁殖期に巣の近くに近づくのは危険です。カラスの生態を理解することで、被害を軽減し、効果的な対策を取ることができます。
カラスの食性
カラスは雑食性であり、様々な種類の食べ物を摂取します。ハシブトガラスはゴミや廃棄物のほか、動物や鳩まで捕食することがあり、特に動物性の食べ物を好む傾向があります。一方、ハシボソガラスは果実や種などの植物性の食べ物を好みます。特に柿の木やグミなどの果実を食べることが多く、地域ごとに異なる食生活が見られますが、いずれも環境に応じて適応していることが特徴です。
カラスの分布
カラスは日本全国に分布しており、山間部から都市部まで幅広い環境に適応しています。特にハシブトガラスは都市部に多く見られ、ハシボソガラスは農村部に多い傾向があります。カラスの繁殖期になると、特定のエリアで大規模な群れを作ることがあり、これが地域社会で問題になることもあります。カラスは非常に賢く、環境に応じて行動を変えるため、対策を立てる際にはその柔軟な行動パターンを理解しておくことが重要です。
カラスが好む場所とその理由
カラスは、食べ物や巣作りに適した場所を好みます。例えば、都市部ではゴミが多く集まる場所や、公園、空き地などが巣作りやエサ探しの対象になります。また、高い木や建物の屋上など、安全な場所で巣を作る傾向が強いです。カラスは社会性が高いため、仲間と連携して行動することが多く、特に危険が少ない場所を見つける能力に優れています。
カラスの被害
カラスによる被害は、都市部や農村部で深刻な問題となっています。特にゴミの散乱や騒音、糞の被害などが日常的に発生しており、これらの被害を減らすためには早めの対策が必要です。また、繁殖期にはカラスの攻撃性が増し、巣を守るために人や動物への威嚇行動も増加します。ここでは、具体的なカラス被害とその特徴について詳しく解説します。
カラスが巣を作りやすい場所
カラスは、高い木や建物の屋上など、安全と感じる場所に巣を作ります。電柱やビルの隙間、さらには住宅のベランダや屋根裏など、人間の生活圏内にも巣を作ることがあります。これにより、巣の撤去や安全対策が求められ、特に繁殖期においては対策が重要です。また、巣作りが進行すると、周囲の地域でのカラスの活動が活発になり、被害が拡大する可能性があります。
鳴き声がうるさい等の騒音被害
カラスは、特に朝や夕方にかけて大きな鳴き声を発します。これは、仲間とのコミュニケーションや縄張りを守るための行動ですが、騒音として近隣住民にとっては大きなストレスとなります。鳴き声が継続的に続く場合、生活の質が低下し、特に都市部では対策が急務となります。カラスの騒音問題を解決するためには、カラスが巣作りを避ける環境を整えることが重要です。
糞による被害
カラスの糞は、住宅や車、公共施設に被害をもたらします。特に高層ビルや公園など、カラスが多く集まる場所では、糞が大量に発生することがあります。これにより、建物の外観が損なわれるだけでなく、糞に含まれる病原菌が健康リスクを引き起こす可能性もあります。糞の被害を防ぐためには、カラスが集まりにくい環境作りが不可欠です。
農作物への被害
カラスは農作物にも深刻な被害を与えることがあります。特にハシボソガラスは、果実や種などの植物性の食べ物を好むため、畑や果樹園に侵入し、作物を食べることが多いです。特に柿やグミ、果物類はカラスの格好の餌となります。また、ハシブトガラスも都市部だけでなく、農村部に移動して野菜や穀物に被害をもたらすことがあります。農作物への被害は収穫時期に集中しやすく、対策が重要です。
人への威嚇行動や攻撃
カラスは、特に繁殖期に攻撃的になることがあり、人への威嚇行動や攻撃が報告されています。繁殖期には巣を守ろうとする本能が強く働き、巣に近づく人や動物に対して執拗に威嚇を行い、場合によっては頭を攻撃することもあります。特にハシブトガラスは都市部でもこのような行動が目立ち、カラスの巣に近づくことは非常に危険です。威嚇や攻撃を避けるためには、巣の存在に気を付け、適切な距離を保つことが大切です。
倉庫や食品工場の被害
カラスによる被害は、農作物やゴミの散乱だけでなく、倉庫や食品工場にも深刻な影響を与えます。カラスは、ドッグフードやカップ麺などの食料袋を破り、中身を食べることが多いです。また、イタズラ好きなカラスは、気に入ったものを隠す習性があり、金属片や虫、ゴミなどを出荷前の段ボールの隙間に隠すことがあります。さらに、屋根のシーリング材や車のワイパー、被服などもつついて剥がす被害も報告されています。
カラスの巣は撤去しても良い?自分で駆除しても良い?
カラスの巣を見つけた場合、多くの人はすぐに撤去したいと考えますが、実は法律によって保護されているため、簡単に手を出すことはできません。特に繁殖期のカラスは攻撃的になるため、素人が巣を撤去するのは危険です。ここでは、カラスの巣に対する法律的な注意点や、撤去の適切なタイミングについて説明します。
カラスは鳥獣保護法の保護対象
カラスは狩猟鳥獣ではありますが、野生鳥獣は鳥獣保護法で守られているため、カラスの巣や卵を無許可で取り除くことは法律違反となります。特に繁殖期中に巣を撤去する行為は、カラスの生態系に悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重な対応が求められます。カラスの巣を撤去したい場合は、まず市区町村の環境担当部署や専門の駆除業者に相談することが必要です。
カラスが巣立った後は撤去しても良い?
カラスの巣は、繁殖期が終了し、巣立ちが完了した後に撤去することが可能です。このタイミングであれば、カラスが攻撃的になるリスクも少なく、法律的にも問題はありません。巣立ちを確認するためには、カラスが周囲にいないことをしっかりと確認し、安全に撤去作業を行うことが求められます。自治体や専門業者の協力を得て、正しい手順で進めることが重要です。
しかし巣を撤去したからと言って、根本的に問題が解決する訳ではございません。巣が作られたという事は居心地がよいと考えられますため、来年にまたカラスがやってくる可能性もございます。巣を撤去した後に対策を講じる必要がございます。
カラスの鳥害対策方法
巣作りや騒音、糞の被害など、さまざまな問題を引き起こすカラスですが、適切な時期に適切な対策を講じることで被害を最小限に抑えることが可能です。ここでは、カラスの鳥害対策について、具体的な方法をいくつかご紹介します。
カラスの鳥害対策は巣立った後に行う
カラスの繁殖期中は攻撃性が高く、巣を守るために人間や他の動物を威嚇することがあります。そのため、鳥害対策を行う際には、巣立ちが完了した後に行うのが理想的です。繁殖期が終わると、カラスの攻撃性が弱まり、比較的安全に対策を行うことができます。特に巣の撤去や環境の整備を行う場合、この時期が最も適しています。
防鳥ネットでカラス対策
防鳥ネットは、カラスが侵入しやすい場所を物理的に遮るための非常に効果的な手段です。ゴミ置き場や農作物の保護に使われ、カラスの侵入を防ぐために設置されます。特に耐久性のある素材を使用したネットは、長期間使用できるため、コストパフォーマンスにも優れています。防鳥ネットを適切に設置することで、カラスが物理的に侵入できなくなり、被害を大幅に減らすことが可能です。
弊社製品の防鳥ネット「ピーコンネットシリーズ」は、黒色を採用し景観に馴染みやすい防鳥ネットで、紫外線を通しにくく、劣化しにくいという強みがあります。さらに、難燃性のポリエチレン素材を使用しており、工場や倉庫でも安全に使用可能です。また、このネットは鳥類の飛来を完全にシャットアウトできるため、既に巣を作ってしまったような被害レベルの高いケースにも効果的な対策となります。ネットで物理的に覆うことで、高い防鳥効果を発揮します。
中でもカラスに適しているのは「ピーコンネット50」で、網目の広さが50ミリとなっており、カラスなど大きめの鳥類の侵入を防ぐために最適です。特にゴミ置き場や屋上など、カラスが狙いやすい場所で高い効果を発揮します。
防鳥剣山でカラスの侵入を防ぐ
防鳥剣山は、カラスが巣を作りやすい場所や、よく留まる場所に設置することで、物理的にカラスの侵入を防ぎます。剣山の尖った形状がカラスにとって不快なため、巣作りをあきらめさせる効果があります。特に、屋根や電柱、ベランダの手すりなどに設置することで、カラスの被害を大幅に減らすことができます。
弊社製品の防鳥剣山「ピーコンスパイクVST」は、狭い場所でも効果を発揮する防鳥剣山です。長さ45cmの剣山で、カラスなどの鳥が留まるのを防ぎ、物理的に侵入を阻止します。またこの製品は、柔軟性が高く、曲面や傾斜面にも簡単に設置できるため、屋根やフェンス、電柱などに対応可能です。さらに、防鳥ネットや電気ショックが設置しにくい狭所にも最適で、耐久性の高い素材を使用しているため、長期間にわたり風雨にも耐える構造となっています。
鷹の声やレーザーでカラス対策する方法も効果があると聞きますが、カラスは高い知能のために効果があまり高くありません。
電気ショックでカラスの鳥害対策
カラス対策には、電気ショックシステムも有効な手段です。電気ショックは、カラスが建物やフェンスに留まると、軽い電気刺激を与え、カラスに不快感を与えて追い払う仕組みです。微弱電流のため、誤って人やペットが触れたとしてもケガをすることはありません。カラスは電気ショックの経験からその場所を避けるようになります。特に、繰り返し被害を受けている倉庫や食品工場、屋上などの場所で有効です。この対策により、被害の発生を長期的に抑えることができます。
日本鳩対策センターのピーコン電気ショックは、鳩やカラスが好んで飛来する場所に設置できる電気ショックシステムです。微弱なパルス電流で鳥類にショックを与え、繰り返しの飛来を防止します。ソーラーパネルで発電し、電気工事不要で簡単に設置できるのが特徴です。さらに、メンテナンスがほぼ不要で、美観を損ねることなく設置可能です。体験学習を応用した開発により、被害が高い場所でも効果的な対策が期待できます。
忌避剤の対策は効果ある?
忌避剤は、カラスを物理的に追い払う方法ではなく、カラスが嫌がる匂いや成分を使用して、彼らがその場所に近づかないようにするものです。多くの忌避剤は特定の場所やタイミングで効果を発揮しますが、時間が経つと効果が薄れることもあります。そのため、定期的なメンテナンスや補充が必要です。特に、ゴミ捨て場や建物の周囲に設置することで、カラスが集まりにくくなりますが、効果の持続性には注意が必要です。
弊社製品の忌避剤「バードフリー」は、視覚、嗅覚、味覚、触覚の4つの感覚に働きかけることで、建物の屋上に対して、高い防鳥効果を発揮します。特にカラスにとっては、炎のように見える視覚的効果が強力で、親ガラスには非常に効果的です。さらに、匂いや味、触覚を刺激する成分も含まれているため、カラスが嫌がる複数の感覚を同時に刺激します。ただし、若いカラスは警戒心が低いため、効果が薄い場合もあります。
カラスの鳥害対策まとめ
カラスによる鳥害は、ゴミ漁りや農作物の被害、騒音や糞害など、多岐にわたります。これらの被害を防ぐためには、防鳥ネット「ピーコンネット50」で物理的に侵入を防ぐ方法が非常に有効です。また、防鳥剣山「ピーコンスパイクVST」は、屋根や狭い場所でも効果を発揮し、カラスの巣作りを防ぎます。さらに、忌避剤「バードフリー」の使用や繁殖期を意識した対策を組み合わせることで、より効果的なカラスの鳥害防止が可能です。
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