鳥種別の鳥害対策(旧ページ)

日本鳩対策センターでは、鳩以外にもカラス、ムクドリ、スズメ、カモメ、ヒヨドリなど、様々な鳥害でお悩みの問題を解決いたします。

一概に鳥の対策といっても鳩同様その習性や生態を熟知して対応することがとても大切です。ここでは、その中でも特に問題が多いカラス、ムクドリ、スズメの被害について説明したいと思います。

カラス 分類:スズメ目カラス科

中型で全身が黒く、ハシボソガラス、
ハシブトガラスなどがよく見かけられます。

市街地や農耕地、河原、山地、海岸など幅広く分布しており、雑食性です。3月〜7月が営巣期間で、街中では貯水槽や鉄塔、塔屋、電柱などに小枝やハンガーなどを集めて巣を作ることが多いようです。また営巣期間中は、非常に警戒心が強くなり、テリトリー内に入ると攻撃してくることもあります。

カラス被害

街中では、ゴミを荒らしたり、糞害などがあります。農地などでは、作物への被害もあります。また悪戯も大好きで、防水シートや耐火被覆などをついばんで剥がしたりもします。

カラス対策

主な対策は、カラス用のスパイクの設置、ネットで侵入を防ぐ、待機場所などに電気ショックを行うなどの対策を被害状況に合わせて実施します。

ムクドリ 分類:スズメ目ムクドリ科

小型で黒褐色、お腹は淡い色、くちばしと足はオレンジ色をしています。「キュルキュル」「ジャージャー」「ケケケ」「ジェー」「ツィッ」と
色々な声で鳴きます

主に、市街地や農耕地、雑木林などに分布していますが、特に街中では街路樹や鉄塔、公園の草地などでよく見かけられます。数百~数万羽という非常に大きな群れで行動することが特徴です。営巣期間は3月下旬から7月までで、年に1・2回繁殖期があります。一夫一婦制。枯草、羽毛、獣毛、落ち葉などで巣を作り、薄い青緑色の卵を4~7個産みます。餌は雑食性で、主に昆虫や果実などを食べます。

ムクドリ被害

集団で行動する為、鳴き声や糞害が大きな問題となります。街中では街路樹や鉄塔、駅の屋根などでの被害が多く見られます。また工場や倉庫などの屋根の隙間などにも営巣することが多くあります。

ムクドリ対策

ネットで営巣箇所の侵入を防ぐ対策方法が一般的です。街路樹などは、木を丸ごとネットで覆う対策をすることで木への営巣や待機を防ぐことができます。

スズメ 分類:スズメ目ハタオリドリ科

人の生活に密着して生息している鳥で、
「チュン、チュン」「ジュクジュクジュク」などと鳴きます。

小型でずんぐりした体型で、頭から背面は茶色の色彩の中で白い頬に黒斑があるのが特徴。下面は白っぽく、黒い嘴は太くて短い。幼鳥は嘴がやや淡く頬の斑が著しく淡い。人の生活に密着して生息している鳥で、「チュン、チュン」「ジュクジュクジュク」などと鳴きます。

市街地や人里付近、農耕地、河原、山地、など幅広く分布しており、雑食性です。2月〜9月が営巣期間で普段は種子を食べますが、繁殖期は昆虫などを食べます。

スズメ被害

主に鳴き声や糞害です。スズメは巣の中で糞はしませんが少し離れた待機場所で糞をします。また工場や倉庫での被害が多く、屋根の隙間や耐火シートに穴を開けて営巣したりします。

スズメ対策

営巣箇所をネットで侵入を防ぐ対策方法になりますが、スズメは鳩などに比べて体が非常に小さい為、ネットは18mm角を使用し、留め具も通常の施工に比べかなり細かく設置する必要があります。

ウミネコ 分類:チドリ目カモメ科カモメ属

「ミャー ミャー」という鳴き声が猫に似ていることから、ウミネコと呼ばれています。

日本全国の海岸でほぼ一年中見られる鳥です。小さな島や岩礁などに集って繁殖します。
ウミネコはカラスほどの大きさで、尾に黒い帯があり、黄色いくちばしの先に赤と黒の模様。黄色い足が特徴です。

ウミネコ被害

近年、東京都江東区や墨田区、台東区などで被害が多く寄せられています。主にマンションや事業所ビル屋上の緑化スペース等で巣を作り産卵・繁殖を行っています。
群れで行動するため、鳴き声による騒音や糞害が発生しています。

ウミネコ対策

ウミネコは鳥獣保護管理法で捕獲や卵の採取が禁止されているので、巣を作らせないように、根本的な対策を行う必要があります。
屋上緑化部分に単管パイプで枠組立を行い、そこに防鳥ネットを設置しウミネコが寄らないようにする。またパラペットに電気ショックの設置を行うことでより屋上にとまることを防止します。

対策事例はこちらをご覧ください。