スタッフブログ

鳩にも人にもやさしく、しかも効果テキメンな鳩対策方法を鳩被害状況に合わせてご提案いたします。

鳩の繁殖力

都会の鳩の生活は、寝床→餌場→休憩所の行き来の生活。 ビルの合間や公園、お寺にそれぞれの生活空間をきちっと確立しています。

鳩公害の特徴と言われる「寝床や営巣場所を建物の入り組んだ場所につくる」ことは、鳩にとって自分の身や子孫を外敵から守る本能です。

最近では特に東京のカラスの数が増え、鳩と同じく公害の元凶として迷惑がられているのが「ハシブトガラス」。このカラスは時たま鳩の巣を襲い、鳩のタマゴを食べてしまうようになりました。

天敵のカラスから身を守る安全な場所

もともと岩場に住むカワラバトの子孫であるドバトはコンクリートの建物は居心地が良く、カラスに比べて人間を怖がりません。カラスが近づきにくく、安全で見つかりにくい場所と言えば、そうした条件をすべて兼ね備えているマンションのベランダなどがうってつけの場所となったのでしょう。

鳩の繁殖について

そんな安全で居心地の良い場所がある上に、鳩の繁殖力は他の鳥にくらべて非常に旺盛です。
鳩は生まれて半年もすれば繁殖期に入り、1日に数回は交尾を行います。
春は他の鳥同様に最も旺盛な繁殖シーズンですが、他の季節も真夏以外はほぼフルシーズンで発情しています。
1回に産む卵の数は2個。年間に7~8回産む場合があります。
餌の少ない季節でも鳩は喉から栄養分豊富な液体を分泌し雛に与えることができ、これをピジョンミルクといい哺乳類以外の生物がミルクを与えられる珍しいケースです。このミルクのお陰で鳩は1年中の繁殖が可能なのです。
鳩のタマゴはちょうどウズラの卵くらいの大きさで白色。建物の狭いところにキレイに木の枝で丸くつくり、その巣の上に置かれます。
カラスや天敵の鳥に発見されないような場所にこっそり産んでいます。

意外と誠実な鳩

これだけ性欲旺盛な鳩のことだからさぞかし男女関係(?)は乱れていると思いますが、鳩は完全一夫一婦制で絶対に浮気をしない鳥と言われています。
一度カップルになると強い愛の絆で結ばれ沢山の子孫を残します。タマゴや雛も雌雄協力して一生懸命温め、育てます。
雄は仕事が忙しいから子育ては雌に任せた、ということは無いのですね。

少子化の人間社会には羨ましい限りです。

2016.03.01 鳩について