教えて!鳩対策センターさん

/2015.08.05

対策商品「忌避剤」について

鳩を追い払う薬剤グッズ

忌避剤は、鳩が嫌がる味や臭いの成分が入った薬品です。鳩がとまりやすい場所や、鳩がとまると困る場所に塗っておくと、鳩を撃退することができます。大掛かりな施工の必要がない便利な鳩対策グッズですが、その効果を最大限に発揮するには、いくつかのポイントがあります。今回は、忌避剤の種類や効果的な使い方についてご説明します。

■忌避剤の種類

忌避剤の種類はさまざまです。代表的なものは、スプレータイプ、固形タイプ、ジェルタイプの3種類。それぞれの特徴を押さえて、使いたい場所や被害のレベルに合った忌避剤を選びましょう。
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●スプレータイプ

スプレータイプの忌避剤は、虫除けスプレー感覚で手軽に使えるのが特徴で、効果は3〜4時間程度です。鳩が本能的に嫌がる味や臭いを毎日定期的に吹き付けることで、鳩の飛来を防ぎ、撃退することができます。ベランダや階段の手すり、窓枠の上、ベランダの仕切り壁など、鳩がとまりやすいところに集中的に使うと良いでしょう。
なお、万が一、吸い込んでも害がないように、ハーブなどの天然成分でできた忌避剤を選ぶことをおすすめします。

●固形タイプ

固形タイプの忌避剤は、クローゼット用の防虫剤のように吊るして使う鳩対策グッズで、半径1.5m四方に約1ヶ月程度効果が持続します。階段やベランダの手すり、窓の桟、物干しなどに吊るすことができます。鳩の嫌がる臭いが辺りに広がり、鳩が寄りつきにくくなります。なお、臭いの有効範囲に応じて、間隔を空けていくつか吊るすと効果的です。ただし、固形タイプの忌避剤は水に濡れると溶けてしまうものが多いので、雨が降っても濡れない場所に使いましょう。

●ジェルタイプ

ジェルタイプの忌避剤は、味覚、嗅覚、触覚の3つで鳩を撃退できるのが特徴で、1年〜1年半程度効果が持続します。ジェルタイプを塗った場所に鳩がとまると、足にベタベタしたジェルが付きます。鳩はベタつく感触を嫌がって寄りつこうとしなくなるのです。しかも、足や羽についたジェルをくちばしで取ろうとすると、鳩の嫌いな味や臭いをダイレクトに感じることに。このように、ジェルタイプの忌避剤を塗っておくと、味覚、嗅覚、触覚の3つの感覚を通して、「ここは嫌な場所である」と鳩に覚えさせることができるのです。

■レベルに応じた対策を

鳩の被害は、1~4のレベルに分けられます。その中で、忌避剤が特に有効なのは、レベル1、レベル2、レベル3の初期に当てはまる被害です。

●被害レベル1……休憩鳩:鳴き声による騒音、糞による軽い汚れなど
鳩は移動中に羽を休めているだけなので、対策は比較的簡単です。鳩が来ているのを見つけたら、その場所に忌避剤をスプレーすると良いでしょう。鳩がよくとまる場所に固形タイプの忌避剤を吊るしたり、ジェルタイプの忌避剤を塗ったりしておくのも効果的です。

●被害レベル2……待機鳩:数匹の鳩の待機場所になり、糞の量も増える
鳩は日々の移動の間に定期的に訪れています。これ以上気に入られないよう、鳩が留まるポイントにスプレータイプと固形タイプの忌避剤を併用する、重点的にジェルタイプの忌避剤を使うなど、より撃退効果の高い方法をとるのがおすすめです。

●被害レベル3(初期段階)……ねぐら鳩:最近室外機の裏などに鳩の姿を見かけた、糞や鳴き声の被害が深刻化
鳩はすでにその場所を安全なテリトリーと認識しています。日中だけでなく夜間も滞在するので、鳩が来たときにスプレー、固形タイプの忌避剤は効果が見込めないので、ジェルタイプの忌避剤を使って24時間体制で撃退しましょう。なお、室外機の裏などに潜んでいることもよくあります。より高い撃退効果を得るためには、溜まった糞や羽を取り除き、水洗いしてから忌避剤を使うのがポイントです。

■こんなときは効果が出ない

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・鳩の巣を見つけた
・掃除しても追いつかないほど、糞の量が多い
・移動することなく、棲みつかれている
・卵・雛がいる
・2羽以上で行動している

このような場合、鳩はその場所に強い執着心を抱いているため、忌避剤だけで撃退するのは困難です。味覚、嗅覚、触覚で鳩を嫌がらせるだけでなく、ネットを張って物理的に鳩の飛来・侵入を防ぐか、有刺剣山や電気ショックなど、より強い刺激を与える方法を検討しましょう。どの方法が有効かは鳩の執着度や環境条件によって異なるので、日本鳩対策センターにお気軽にご相談ください。

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